ウェイテッド（Weighted =加重）ブランケットとは？

ウェイテッド（ Weighted =加重）ブランケットとは
適度な重みのあるブランケットです。

ブランケットの重みで身体に適度な圧力をかけるようにデザインされ、
優しく包み込まれるような感覚を感じることで幸福感や安心感をもたらし、リラックスタイムや快眠をサポートします。

睡眠時に使用する場合、体重のおおよそ10％前後の重さのブランケットに包まれることで、リラックスや快眠が期待できると言われています。

ウェイテッド ブランケットは他に
ウェイト ブランケット・加重ブランケット・グラビティ ブランケット・ディーププレッシャー ブランケット・センサリー ブランケット等
様々な名前で知られています。 

ウェイテッドブランケットとディープタッチプレッシャーセラピー（DTP）

　重みがなぜ安眠やリラックスにつながるのでしょうか？

　ウェイテッドブランケットのもつリラックス効果の理由には、ディープタッチプレッシャーセラピー（DTP）が関係しています。

　ディープタッチプレッシャーセラピー（DTP）は、
身体に圧力刺激を与えることでストレスや不安感、緊張感等を和らげるセラピーです。
抱きしめること、なでること、ぎゅっと握ること、圧迫すること、スワドリング（布に包まれる）など様々な方法があり、特別なマッサージツールを使ったり、体に巻いたりして優しく圧力をかける方法もあります。

　ウェイテッドブランケットのハグされているようなやさしい重さは身体に適度な圧力刺激を与え、イライラや不安感を感じやすい方にも快適で心安らぐひとときをサポートします。

DTP (ディープタッチプレッシャーセラピー）と自律神経の関係

　自律神経系は、交感神経と副交感神経で構成され、お互いにバランスを取りながら身体の状態を整えてくれています。

ストレスを感じると交感神経が優位になり緊張状態に、反対に副交感神経はリラックスしているときに優位になります。

過度なストレスは自律神経のバランスを崩す原因となり、結果心身の不調やうつ、不眠などを引き起こします。

　DTPは、交感神経を落ち着かせてストレスホルモンのコルチゾールを低下させ、副交感神経の活動を活性化させます。

その結果エンドルフィンが増加し、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンとメラトニンが放出されることで不安感や緊張が和らぎリラックス感を感じます。

　これが適度な重みがリラックスサポートに有効と言われる理由の一つです。

”ハグマシーン”？

　元々加重ブランケットは、テンプル・グランディン（Temple Grandin）というアメリカの動物学者の研究からうまれた”ハグマシーン”が元になり開発されたと言われています。

 自閉症を持つ彼女は、牛にワクチンなどを接種する際に使われる締め付け機から、身体への適度な圧迫がストレスや不安・緊張を和らげるのに効果的だと気付き、自らを研究対象としながらハグマシーンという身体を圧迫する機械を開発しました。
これは、あらゆる不安や悩みなどを抱える人への適度な圧迫刺激（ディープタッチセラピー/DTP) や、加重ブランケットの研究に大きく貢献しています。